対談 小林よしのり氏

小林よしのり氏

格闘技通信 平成16年9月8日号 武道待望論スペシャル対談
格闘技通信(平成16年9月8日号)

「無私」の精神が近代日本を創った

「武道精神」なんて曖昧なことを言うんじゃなくて、
武道の修練を通して武士道を体得すべしと、
そういう思いで私はやってるんですよね。
武士道関係の本がどう読まれているのか。
みんなが本当に納得したら、
日本は変わっちゃいますよ。
「戦争論」「ゴーマニズム宣言」が幕末のベストセラー
「新論」と重なって見えたんです。(堀辺)

闘いと覚悟が人間を鍛えていく

小林
 ストレスを自分に課していた方が、直感というのは冴えると思いますね。緩慢な生活の中では磨かれない。常に自分に緊張感を課すようにしていると、意識の奥の方で・・・。
堀辺
 ようするに、敵が増えたほうが自分の感覚が磨かれると。敵がないと、人間っていうのは眠りこけていくんですね。
格闘技に対する審美眼は、
やっぱり日本人がすぐれている。
それは間違いない(小林)

「武道待望論」で、切断された日本の文化をつなげてあげたい(堀辺)

先祖たちが死を賭けた文化・伝統に対する誇り

堀辺
 私はこの「武道待望論」で、日本人の武士が培ってきた価値観っていうものを引き合いに出しながら、現代の格闘技を説明しようと思っているんですよ。
(中略)
武道とか武士道と言うのは、格闘技という狭い範囲だけじゃなくて、文化全般、政治、経済にまで関わる問題ですから。
小林
 それ、本当に大事な仕事だと思いますよ。日本的な価値観とか伝統というのは、占領政策で意識下に封じ込められていますからね。

試合を披露して

対談の当日、小林先生に試合をご覧にいれることになり、緊張と同時に光栄であることを感じ、胸がワクワクしました。

試合終了後、小林先生から「有難う!頑張って下さい!!」と声を掛けられ、やさしく柔らかい手で握手をして頂きました。その心の優しさに大感激しました。
今でも心に残っています。

私達も、日本人の誇りを胸に戦い続けます。

高山献児・山本貴志


日本武道傳骨法會